5/09/2015

肺炎そして気管虚脱と闘う愛犬ヨークシャーテリア6歳半

闘病中の愛犬について、ご興味のある方とシェアできればと思います。


2009年2月、ニューヨーク州ロングアイランドのブリーダーから生後9週間の愛犬を引き取りました。

すぐ動物病院に連れて行くと、ドクターから「この犬は、病気をもって生まれているので、ブリーダーに返した方が良い」と言われました。

と言われても、もう既に愛情が生まれていたのと、ブリーダーに返したら、おそらく長くは生きられないだろうと思い、この病弱な子犬と一緒にがんばることにしました。

ケンネルコフ、肺炎、ジアルディア症、次々と発症、そして数か月後には、気管虚脱と診断されました。

気管虚脱という気管が潰れていく難病はシニア犬が発症することが多いのですが、愛犬は生まれながら遺伝性の気管虚脱であると思われます。

難病とは言え、いくつかの事に注意して、数年間は普通に生活をすることができました。

1昨年冬、ナパバレーに引っ越してきてから、近くの動物病院からの紹介でUC Davis(カリフォルニア大学デイビス校)小動物病院へ連れて行きました。

気管虚脱が進行すると高度な診察・治療が必要なので、大学の付属病院が良いということでした。

この大学の獣医学部はアメリカでもトップクラスです。この時に診察したドクターからは、必要な時に内服薬の服用をしながら、様子をみるよう勧められました。

昨年9月、6歳になるちょっと前ですが、急に呼吸困難を起こしました。近くの動物病院で酸素ボンベを借りて、UC Davis小動物病院へ連れて行きました。

ICUの酸素室に入れられ、点滴やら、気管支鏡検査などで3日間入院。危ないところでしたが助かりました。費用は、約6,000ドル(70万)位かかったと思います。

退院後は3種類の薬を朝と晩に服用して安定していたのですが、今月1日に再び呼吸困難を起こしたのです。

今回は呼吸困難だけでなく、熱も出ていて、咳もひどく、前回とは違うと思いました。病院へ行く前に肺炎ではないかと思いました。

私の父は9年近く前に亡くなったのですが、最後は肺炎だったので、肺炎には敏感になっていました。予想通り、愛犬は肺炎を引き起こしていました。

軽度の肺炎は抗生物質服用で自宅でも治ります。しかしながら、愛犬は気管虚脱の患者なので、自己呼吸から人口呼吸器に変えるよう勧められました。抗生物質と点滴、ICU内で数日間治療を必要としました。

この時、ドクターは安楽死の選択もあると言いました。なぜなら、愛犬は重度の気管虚脱なので、肺炎を克服しても、その先どのくらい生きられるのかわからないという事です。

そして、その不確かな将来に多額の治療費が必要だからです。

もちろん、夫と私には安楽死の選択はありません。子犬の時から、生きる事への挑戦をし続けている愛犬なので、それを私たちが遮断することはできません。

肺炎の治療に数日、徐々に良くなっているので、昨晩ついに人口呼吸器を外す作業をしました。

自己呼吸への移行、半麻酔から意識の回復、最初はひどい自己呼吸状態で、電話で報告を受けた私たちは心配で眠れませんでした。

今朝、少しづつ落ち着いてきているという報告を受けました。ひとつの山を通り越した感じです。愛犬が興奮するといけないので今は面会できません。

次の山は元々の気管虚脱なのですが、これはもっと大変です。既に気管だけでなく、気管支まで虚脱が進んでいるらしく、治療方法は限られています。この数日の検査にて治療方法が決まると思います。

何週間、何か月、何年かも、わからない命なのですが、縁あって我家に来た我が(もはや犬ではなく)子のために最善を尽くしたいと思います。


追記:この記事へのご訪問ありがとうございます。

2017年6月4日、愛犬は8歳半という若さでお星さまになってしまいました。

最後まで勇敢に病気と立ち向かった(愛犬の最後)です。


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