ソノマ郡のガーンビル観光話(こちら)の後書きです。
ガーンビルは繁忙期である夏の間にはベイエリアやそれ以外からも大勢の観光客がやってきて賑わうようです。でも、閑散期である冬の間は観光客もまばらで、比較的ひっそりとしていました。
一般的にブログなどに旅行記を書くと、観光地の光の部分だけを書くことが多いと思います。ところが実際には怪しいものや人を見かけたり、観光地の影の部分を見ることもあるのではないでしょうか。
特にアメリカの都市部では、どこに行っても影の部分がつきまといます。都市部を越えて、地方の観光地でも、この影の部分は必ずついてきます。今回滞在した観光地であるガーンビルにも、影の部分が存在していました。
まず、ダウンタウン散歩中に驚いたことは、この田舎町にしてはびっくりする位、ホームレスの人達がいました。
経済的な理由から家を無くした人もいるのでしょうが、中にはドラッグ中毒、或は、精神の病を患っている人もいます。夫が道端で話した人も、そのどちらかであると思いました。
次に、某場所にメキシコ系の人達が数名集まっていました。おそらくその場所は日雇い労働者をピックアップする場所であると思われます。失礼ではありますが、彼らのほとんどは最近話題の不法移民でしょう。
不法就労自体はもちろん良いことではなく、アメリカ市民の雇用を妨げているとしたら問題です。でも、彼らの多くはアメリカ市民や合法滞在者がやりたがらない仕事をやってくれるのです。
アメリカ、特にカリフォルニアなどでは、この不法移民の労働力で成り立っているビジネスも多いので難しい問題です。
最後に、町の端の公園でフードバンクと書かれた大きなトラックを見かけました。どう見ても、寄付される食料を回収する方ではなく、寄付された食料を配布する方でした。
配布の時間が決まっているようで、徐々に集まってくる人数が増えてきました。この観光地にも貧困にあえぐ人達がいるのです。
このような事を書くと、ガーンビルが荒廃した町のように思われてしまうかもしれないのですが、そんなこともありません。
小洒落たホテル、スパ、ショップ、レストランもありますし、小金持ちがバケーションホームを所有していたり、夏のホテル代なんか冬の2倍はします。裕福な町ではありませんが、普通のアメリカの観光地という感じです。
色々な町を旅して、見たり聞いたり(私の場合は食べることも重要)すると、その社会を少し知ることができます。有名ではなくても、それぞれの町には歴史や文化があって、とても興味深いものです。旅の醍醐味です。
愛犬が呼吸困難になって、行動はかなり制限されてしまいましたが、ワインカントリー景色に癒されたり、親切な人にもたくさん会って、旅は成功でした。
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12/02/2016
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