2/02/2017

アメリカ社会に同化しない移民

ホットな話題の移民に関してです。 

昨日アレルゲン免疫療法の注射を受けにクリニックに行ってきました。

このクリニックでは、たくさんの移民家族が治療を受けています。受け付けている保険が幅広いこと、それとバイリンガルの看護師がいることなどが理由です。

彼らは英語ではなく母国語で大声で話しているので、移民であるとすぐにわかります。家族全員が患者ではないと思うのですが、なぜか家族全員集合して大騒ぎしています。 

静かな待合室での彼らの行動を目の当たりに、言葉には出さなくてもちょっと不快に思っている人もいる感じでした。もう少し静かに過ごしてくれないかな、です。

たぶん、彼らは周りの人たちを不快にさせているとは、思っていないのでしょう。

アメリカは移民の国であり、様々なバックグランドの人たちが生活しています。

特にカリフォルニア州サンフランシスコベイエリアのような移民が多い場所では、他言語や他文化にふれることも普通のことです。

私自身も一応移民なので、生まれ育った国の言語や文化を大切にする気持ちもわかります。

でも、これまで何度か感じたのは、移民の一部は自国の文化を引きずったままで、全くアメリカ社会に同化しません。単純に生活の場が変わっただけです。

そういった移民の多くが、アメリカという国、或は、アメリカ人が嫌いだと言います。それでも、アメリカで生活することを選んでいます。

なぜ、嫌いな国に住んでいるのか、或は、住みたいのか、理解に苦しみます。生活レベルの向上という大義名分もあるのでしょうが、先進国はアメリカだけではありません。

その昔学生だった頃、留学生同志が集まってアメリカ人の悪口を言っているのを耳にしました。私自身はそういう悪口を聞くのが嫌でした。

1,2回嫌な思いをすると、単純に嫌いになっていて、どうしてアメリカ人がそうなのかを理解しようとしない人たちが多いです。

幸運にも、私はアメリカの大学の必須科目で「アメリカン・エクスペリエンス」という授業を取りました。

1から4までのアメリカに関する長いコースで、かなりの本を読みました。当時は英語での授業が困難でしたから実に苦労しました。 

が、今考えると、アメリカという国の歴史や文化から始まってアメリカ人の価値観まで、多くのことを学ぶことができ、その後の生活にかなり役立ちました。

生まれ育った日本人としてのアイデンティティは失いたくはありませんが、アメリカで生活している限り、アメリカ社会にできるだけ同化したいです。

一方で、もし日本に帰ることになったら、日本社会にももちろん同化します。

アメリカ生活を一度経験すると、なぜか上から目線で日本社会を批判する人がいます。

でも、日本の歴史や文化そして日本人の価値観を改めて理解すれば自ずと同化できると思います。

日米の比較はしても、基本、郷に入っては郷に従えで、生活している社会に融合することは重要ではないでしょうか。そうすることでストレスが少なくなるような気がします。


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