4/21/2017

日本に帰りたい病

先月日本に里帰りしてからのことなのですが、日本に帰りたいという気持ちが自分の中で盛り上がっています。

帰りたいとは、一時的な里帰りということではなく、日本に帰って日本で生活したいということです。

今年は2度目の渡米から10年目です。最初の渡米は8年半で終わりを告げました。この期間を考えると、私の場合は10年位経つとアメリカよりも日本で生活したいという気持ちになるようです。

具体的に何かすごく嫌な事があって、もうアメリカには住みたくない、ということではなく、ただ単純に、日本も色々変化いていて、どんな風に変わっているのか興味があります。日本の文化にヘンに興味をもっているアメリカ人のようです。

そういう旅行者のような気分であれば、年3回の里帰りで充分だろう、と思ったりもするのですが、その里帰り期間では全然足りないので、生活してみたいです。日本の四季を感じたいではないですか。

ということで、只今日本に帰りたい病を発症しています。


この病気の一番の治療方法はもちろん日本に帰る事です。アメリカで仕事している訳でもなく、学校に通う子供がいる訳でもないので、帰ってしまえばよいのです。

ところが、それもそう簡単な話ではありません。米国人と結婚して、米国で生活のベースを築いてしまったら、そう簡単にさようならは出来ないのです。

何と言っても、まずは滞在ステータスという大問題があります。一度米国永住者になってしまうと、そう簡単に米国を離れることはできません。

再入国許可(これが数か月かかる)を取得すれば数年は離れる事ができますが、その期間を越えると永住権を失う可能性が出てきます。

しかも、その期間を終えてアメリカに戻ってすぐには市民権取得ができません。

そういった心配がなく日本に長期滞在できる方法はアメリカで先に市民権を取得すれば良いのです。

でも、そうなりますと、日本国籍からアメリカ国籍へ変更になるわけですから、日本での滞在ビザが必要になります。

日本人として生まれているので、この滞在ビザは簡単に取得できるようですが、そうなると、一緒に日本で生活する夫の配偶者ビザは取得できるのでしょうか。

ちょっと複雑で日本の入国管理局で相談しないとわかりません。


そして次には、私たちだけでなく愛犬が日本に行くための手続きもあります。血液検査や申請書類などに数か月はかかるみたいです。

でも、この手続きよりも心配なのは愛犬の気管虚脱という病気が日本への長時間のフライトに耐える事ができるだろうかということです。

しかも、日系航空会社はペットは貨物扱いで輸送とか、そうなると、あの話題の米系航空会社を利用しないといけないではないですか、どうしましょう、愛犬が引きずりおろされたら。


それらの問題に加えて、日本で生活するとなると、アメリカの家の管理、日米の年金とか医療保険、タックスリターンなど、考えなければいけないことがあり過ぎます。

我が家の収入はドル建てなので、円ドル為替レートが家計に大きな影響を及ぼすことにもなります。

こうして色々考えると、もう面倒くさい。こんな面倒なことを解決しなければいけないのなら、暫くはアメリカでいいわ、という流れになります。

そこで、日本に帰りたい気持ちはかなり急降下、日本に帰りたい病はかなり治療されてしまいます。


と言っても、この病気はそう簡単なものでもなく、いつも心のどこかに存在しています。

全てのやっかい事を乗り越える気力が出てきたら、その時は日本帰国。



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