4/13/2017

アメリカで浸透するのか?チケット制レストラン予約システム

ちょっと前のことですが、チケット制のレストラン予約の話しをしました(こちら)

コンサートやスポーツチケット購入と同じように、レストランのコース料理を前もって予約するだけでなく支払いをするシステムです。料理だけでなく、ワインペアリングなどの飲み物も同時に購入できます。(ご興味ある方はこのTockという会社のサイトへ)

客側から見ると、このチケット制の大きな問題点は一度購入するとキャンセルや変更ができない(譲渡は可能)ということです。

日々の生活で予定が変更することは多々あります。予約した時と食事する日の体調や気持ちの変化もあるので、数か月も前に食事を購入することは勇気が要ります。

最初聞いたとき、そんなシステムを導入するレストランは高飛車なレストランに違いない、と思いました。

数か月も前に食べてもない料理&ワインの支払いを要求をするなんて、予約を取る事が相当むずかしい人気レストランだけでしか通用しないでしょう。

ところが、これは高飛車だけで終わらせる話でもないのです。このシステムが登場した背景には人気レストランが抱える収入機会損失があるようです。

客の直前のキャンセル或はノーショー(連絡もせずに現れない客)によって失われる収入は、座席数の少ない、そして、客平均単価(おひとり様が使った金額)が高いレストランにとっては大きな打撃です。

レストランにはレストランの事情があります。収入及び収益の確保という点から、システム導入は業界の流れみたいなものでしょうか。それこそ、有名で人気のレストランにとっては、待ってました、期待のシステムではないでしょうか。

と思っていたら、やっぱりのニュースが先月入りました。

ナパバレーの超人気3つ星レストラン、ザ フレンチ ランドリーがこのシステムを導入しました。多くの人がご存知であると思いますが、このフレンチランドリー、全米でも予約が非常にむずかしいレストランのひとつです。


限られた座席数とかなり高い客単価、なるほど、このレストランであればシステム恩恵が受けられるでしょう。

サンフランシスコ・ベイエリアではフレンチランドリー以外には、同じくナパバレーの3つ星ザ レストラン アット メドウッドや、女性セレブシェフで有名なサンフランシスコの2つ星アトリエ クレンなど、ハイエンドのレストランがTockシステムへ既に変更していました。

システムの恩恵が受けられるであろうと思うレストランは、今後このシステムを導入することになるかもしれません。

でも、レストランにとってはメリットのあるシステムでも、私たち消費者にとってはどうでしょうか。どうしても、このレストランに行ってみたいという強い意志がないと、前払いはしたくないですよね。

誕生日や記念日など特別な日のプレゼントとして支払いは済んでいるよ、なんて利用はありかもしれません。ロマンチックなカップルのデートや、勝負をかけるデートには使えそうです。

そのような目的ではありませんが、私もこのシステムを利用して2か所でチケット購入してみました。飲み物以外は既に支払い済です。

ひとつは一度行ってみたいと思っていたソノマの話題のレストラン、もうひとつは手頃なコースメニューが登場したハイエンドのレストランです。レビュー記事は後に登場しますので、お知らせします。

斬新なもの大好きなベイエリアでも、現在このシステムを導入しているレストランは非常に少ないようです。今後、このチケット制がアメリカでどの程度浸透するのかはわかりませんが、ひとつ非常に興味がある点を見つけました。

それは、このシステムではチケット料金である料理と飲み物の値段が日時によって上下することもあるのです。平日や週末、繁忙期や閑散期などの需要予測がベースになっているのでしょう。

高くなる場合は、予約が殺到すると思われる日(週末、バレンタインデー、母の日などかな)です。少々高くても、利用する人はいますね。

一方で、安くなる時もあるのです。平日のハッピーアワーみたいに、ちょっと割引があったりすると、なんとなく行ってみようかな、なんて思うものですよね。

実に興味深いチケット制システムです。もしかしたら従来のレストランのあり方を変えるような画期的なシステムなのかもしれない。或は、一部の高飛車レストランの満足に終わるのかもしれない。

今後が楽しみです。

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